
2種類のタンザニアの豆を、同じ焙煎度に仕上げました。次に使う豆のセレクション作業です。しばらく置いてからドリップで比べます。苦みの質はどうか、酸味の質はどうか、渋みはあるか、それはコントロールできるレベルかといったことを詳細に比較します。
まあ、こんな作業はいつもしています。
最近の報道では、生豆の市場価格が最高値になっています。よく見たら当店が創業した時よりも市場価格がなんと6倍になっています。商社からの卸価格が2~3倍になっています。
こんなご時世で都会から地方まで、焙煎屋さんの開業ブームが起きています。開店させ屋さんという商売もあって「焙煎は簡単なんですよ!」なんていって、どんどん開店しています。
材料だけでなく、資材の高騰もすごくて、焙煎機やミルなども2~3倍。東京の不動産価格も高騰しています。
こんなご時世でよくやるなというのが正直な感想ですね。自分にはそんな度胸もお金もない。みんなそんなに稼げるのかなと心配してしまいます。
じゃあ自分はどうなんだと。8年前の平塚の店の時から、そもそも安かった価格を100円ほど上げさせてもらいました。もちろん品質は維持したままです。どうやっているのか?教えてあげないよ!わはは、自分にしかないスキルがあるってもんです。だてに20年以上やっていません。
先日はお客様から「安すぎるな。カルディーより安い。」と言われました。
でもこの先は増々大変なので、どうなるかわかりませんが、私たちとしてはあくまでも自分自身も含めた消費者の生活を支える立場を守ってゆきたいと考えています。よろしくお願いいたします。