青年諸君!

拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです

自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

アンジェラアキさんの「手紙」の歌詞の一部です。

今日、浜竹中学校の1年生諸君の前で、お話をしてきました。45分間。

いろいろな業種の人の話を聞いて、先の人生について考えてもらう企画だそうです。

私は3つのテーマを先に示して話をすすめました。

①店と仕事について

②なぜ、この仕事に就いたのか

③未来を担う君たちに伝えたいこと

③の話の中で、この一文を使わせてもらいました。ちょっと諸君には難しかったかな。 アンジェラさんのこの歌。不意にラジオから流れてくると、いつも胸に突き刺さります。もう必ず熱いものがこみあげてきて、車の運転に支障が出そうなほどです。

自分とは何で、どこに向かうべきなのか。

思えばかなり変わったガキだった私は、そのころから自分に対して、こんな問いかけばかりしていたような気がします。 いつも肩怒らせて、周りに怖がられて、人を傷つけて。

人付き合いコンプレックスだった私は、斜に構えてばかり。それは大学に行っても続きました。周りの人たちはやたらと仲良く見えて楽しそうで。なぜ自分も同じようにできないのだろう。

そんなことを考えていると頭がおかしくなりそうでした。まあ、生きているのが本当につらかったころです。

いざ社会に出るときにある決心をしました。いちどにたくさんの人と付き合うのはできそうないけれども、ひとりひとり丁寧にこなしてゆけばどうにかなるかもしれない。 そのやり方で2,3年やってだめだったら、もう俺は本当にだめだろう。

そう思って、北海道十勝の変わった会社に入りました。 入社してすぐ、能登半島の先っぽの公園現場に送られ、毎日現場の職人さんたちにひたすら怒られ続けました。怒られるのが仕事のように。

でも、皆さん、本当に鍛えてくれているのがわかっていたので、なんとかわからないながらも丁寧にこなしてゆきました。

1年半たって、能登を去る時には年の差のある友達が100人できました。本気で婿に来いと声をかけてくれた人もいました。 私が初めて認めてもらえたんだと(半人前だけど)思えた瞬間。

その友人たちとは20年近くたっても、今も付き合いがあります。 私の人生はここから始まったといっても過言ではありません。

自分とは何でどこに向かうべきなのか。

少し見えた気がします。たくさんの人や事も所詮一つ一つの積み重ねなんだ。そんな言葉にすると当たり前のことにようやく気付くことができました。

と、まあそんな話をしてきました。

頑張れ青年諸君!

で、頑張れ、俺。

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