電車の顔

当店の壁面ギャラリーの写真が入れ替わりました。

ずっと前から大磯在住の写真家フリーライターの杉崎行恭さんに定期的に交換してもらっています。

今回は、ユニークな電車の顔。 この猫のような犬のような顔は強烈です。関西の近鉄宝山寺線のケーブルカーです。 ちょっと乗るのが恥ずかしい感じがします。

私の中で最も好きな鉄道車両の顔は、昔、上野~新潟を結んでいた特急「とき」の181系。 ボンネットの顔がなんともセクシーで、いつかは乗ってみたいと思っていましたが、そうこうしているうちになくなってしまいました。

対して、最も好きでない車両の顔は、小田急フリークの皆さんは怒るかもしれませんが、小田急ロマンスカーの初期型の2階建てになる前の車両の顔。 いや、この車両のすごさは知っているのだけれども、狭軌での(日本での標準的な線路幅)速度世界一なのも知っているけれどもやっぱり好きでない。

子供のころに小田急線百合ヶ丘に住んでいました。百合ヶ丘は準急までしか止まらない駅。その駅で、学校のチャイムと同じサウンドをならしてのんびり通過してゆくダンゴ虫のような列車がどうにも嫌だった。

だいたいその頃の小田急はとにかく遅くて遅くて。百合ヶ丘と読売ランド前の間なんて自転車くらいの速度しか出さなかった。

対して国鉄は湘南電車を始め、がんがんに飛ばしていた。

そういう思いがあって、「こののろまな小田急の中で、威張ってんじゃねえよ」となどと、幼稚園中退前の私は心の中で舌打ちをしていました。

昔から感じ悪かったんだな俺って。ああいやだいやだ。

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