また、スーパードリーム号が動かなくなりました。
先週はエンジンがかかったのに、うんともすんとも言わなくなってしまった。
キャブレターのガソリンを抜いて、プラグを磨いても動かない。
仕方がないので、近所のバイク屋さんにおしてゆきました。
やっぱりプラグだ。
前回は、かっこつけてイリジウムという高級プラグを使ったのが原因と教わりました。
で、今回もまたプラグ。
外して、スパークしてみると、周囲はいいけど微妙に真ん中から火が飛んでいない。直感でお店の旦那が新しいのと交換したら、一発でかかった。
「色々な考え方があるけれども、自分としてはこういった場合交換するといいと思う。」とのこと。
すごい。プラグひとつとってもプロは違う。全然違う。
なにしろ、この、ライオン丸みたいな髪の毛の旦那にかつて、自分の生き方の一つの転機をいただいたことがある。
10年くらい前、このバイクのマスターシリンダーというブレーキパーツのネジがはずれなくなった。
私が気合を入れても、修理自慢のお客様が2週間かけ高い工具を使っても回らない。
困り果ててバイク屋さんに。
すると旦那が、ただのプラスドライバーでたったの5秒で回した。
まいった。そうか。本当のプロの仕事ってそうなのか。たった一つのネジを回すだけのことでこんなに違う。
思えば、食べ物だったり、金物だったり、洋服だったりいろいろなプロに出会ってきたけど、きちんと謙虚な気持ちで向き合っていただろうか。
いざ、珈琲屋としての自分に対してはどうだろうか。
といったことに、以前より思いを巡らせられるようになりました。
自分の分際。一人の人間としての分際。珈琲のプロとしての分際などについてよく考えるようになりました。
つまり、難しい仕事はその道のプロに任せろということ。適当なことはするなと。自分への諫め。
あたりまえのことを、ネジ一本で教わったというお話でした。長々とありがとうございます。
明日も、元気にお待ちしています。