平塚凱旋

昨日は、輪行というよりいつもお世話になっている大磯の「マナサウンドヒーリング」に行くついでに自転車を持ってゆきました。

音の専門家アライシアキラさんが、海外では普通にある治療用の音叉とシンギングボールで施術してくれます。コーーーンとかボワボワボワーーーという音を体に入れて行って、いろいろ整えます。しばらく前に行ったときは、年末から続いていた体の左半分の不調や強い頭痛などが治りました。オススメですよ。

平塚の当店があったあたりは、3軒もの実力のあるパン屋ががんばっています。天然酵母パンCOCO、パンボンコルネ、てるベーグルワークス。そのうちのひとつCOCOによって、オーナーと色々話しました。もう14年なんですね。素晴らしい。創業当時の熱いハートのままでした。

全国的に有名なラーメン店花水ラオシャンが休みだったので、これまた無駄に個性的なラーメンを出す大黒庵に行きました。久しぶりに行ったら、そば屋だったはずがラーメン専門店になっていました。やっぱり癖になる味だな。

平塚の時は最もお世話になった刃物屋さん桝屋に行って、若女将と話し込みました。本当につらかった時に支え続けてくれて感謝しかありません。ああ・・よかったなという感じです。

この上なく入り辛くて、この上なくおいしいお酒のある久保さんでオススメの1本を買いました。意外に若社長は自転車好きでした。

35歳でサラリーマンから転身して、商売を本気でやるのはあまりに過酷であるということを骨の髄までこの町に叩き込まれました。何度、撤退の電話を不動産屋さんにかけようとしたか、受話器に手をかけたこともあります。あまりの辛さに死んでしまいたいと思ったこともあります。正直生き地獄でした。自分も人も恨んだこともあります。でも踏みとどまってよかった。

どんなことがあっても品質を落とし、お客さんを裏切るようなことはしませんでした。それでは何のために生きているのかわからない。今になって本当に多くの皆さんに生かされていたんだなと、心から思えるようになりました。

ありがとう平塚。

あんなにつらくて嫌だった町が、なんかとても優しく包み込んでくれているように見えた深い旅でした。

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