これはいい

おはようございます。ちょっと肌寒い朝の河津です。

おもしろい本を見つけました。道法正徳さんという、野菜を育てるときに、とにかく枝や葉っぱを縦に縛り上げるという方法を編み出した方の本です。道法スタイルという呼び名で広まっていて、それで行くと農薬も肥料も一切いらなくて、むしろ今までよりも品質も収量も上がるというやり方です。

実際、昨秋のコマツナをこれでやって、以前よりも大きく長くたくさん収穫できました。晩秋に植えたソラマメは現状では元気にすくすく育っています。

その人の痛快な本です。

「あんなあ、私には思想なんてない。世の中これじゃ(指で輪っかを作る)。銭儲け」

「銭を儲けたうえで、好きな農業をしたらいいんじゃ」

実に正直で、本質をついている。無農薬とか環境とかの理想を述べている自称「農家」に沢山あってきましたが、お金の話になるとうつむいて黙ってしまう人が多かったです。他の商売でもそうでした。なにか「稼ぐ」ことに後ろめたさを持っているようです。

私ははっきり言って銭儲けの為に商売をやっていると昔から宣言しています。適切な価値を皆さんに提供することで、適切な報酬を頂いて互いに豊かになる。こういうこと言っています。銭がない状態で誠実さを貫くのは大変です。目の前の人から銭を頂くからこそ、自分の責任に真剣に向かい合えるのです。

なので、どんなことがあってもお客さんを裏切らない(たまあにまちがえちゃうことがありますが)こと。そのためにあらゆることの日々是研鑽です。

畑をやらない人も面白いと思うので読んでみてはどうでしょうか。

本日もよろしくお願いいたします。

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