稼ぐとは

おはようございます。雨で梅雨が全開の河津の朝です。

今出ている雑誌BE-PALの中でインタビューを受けている21歳の若者の話が感動的です。

長野県の山のなかで、小中学校に行かず、親から学んで自然から学んで、竹細工職人になりました。

修業をして実務をする中で気づいたのは、今、技術を受け継がないと消えてしまうということと、仕事と商品に対する適正な価格を職人の側がしっかりと決めないと技は消えるということ。

私もそういうことをいつも考えていました。上っ面じゃない技術をしっかりと身に付けて、後世に伝えていかないとどんどん産業力全体が弱まって、国力減退にもつながる。

「稼ぐ」とはなにかということ。

日本人はお金に対する観念があまりよくないものに感じます。「お金は汚いもの」、「稼ぐ」とはいやしいこと。平塚でやっていた時も、ここ河津に来てからも感じています。

自営をやっている人との会話の中で、「稼ぐ」という言葉を発した瞬間、うつむいて黙ってしまう。

何をやっているのだろう?

本当は稼がないと困ってしまうのに、稼ぎたくてしょうがないくせして、それをはぐらかして認めない。その結果、お金がない状態が続いて自身も報われない状態が続いて、仕事のレベルもフワフワしている。貧乏とか停滞というものは、自身が招いているのではないでしょうか。

「稼ぐ」とは、ずるいことをするのでなく、そこに重大な責任を負うということです。

私は「稼がせろ」なんて人に向かって大声で言ったりはしませんが、はっきり言って稼ぐために仕事をやっていて、そのお金を適切なところに適切に投資(買い物)をすることにしています。いい仕事をしている人には絶対に生き残っていってほしいと思っています。下らない物事には投資しません。

それをやっていかないと、私たちの次の世代が希望を持てない。商売をやって豊かにならないと、普通に生活ができることを示さないとなんでも後継ぎがいなくなってしまいます。それこそ世界が終わってしまいます。

そんなことに21歳でお気づきになられている。いやあ参りました。ぜひ読んでみてください。当店にも置いています。

本日もよろしくお願いいたします。

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