あけましておめでとうございます。本日より今年の営業を開始します。今年も一年よろしくお願いいたします。
晴れ晴れとした気持ちでいたかったのですが、年始にとんでもないことが能登半島で起きてしまいました。
「能登は優しや土までも」
30年以上前ですが、しばらく能登町(旧能都町)に住んでいたことがあります。大学を卒業して、社会との付き合い方において大変なコンプレックスを持っていた私は、仕事で能登に派遣されました。
そんな私に対して能登の人たちは優しかった。
「たいそう(苦労)は、買うてでも(買ってでも)せい」と言って、いろいろ教えてくれた土方の親分。
「婿にこんか」と本気で誘ってくれた大工の棟梁。
たくさんの人たちが、私を後押ししてくれて育ててくれました。そして、自分の中に「このやり方でいいのかな」とちょっと自信をくれました。私の中では、ある意味故郷横浜よりも大切な第二の故郷です。
おかげさまで、たいそうさせていただき、自営を続ける力が付きました。かわいい嫁あたりました(お嫁さんをもらえた)。
そんな何よりも大切な故郷が大変なことになってしまった。海の近くに住んでいた人も沢山います。醤油屋、床屋、電気屋、居酒屋・・・。みんなどうしているのだろう。
今すぐ会いに行きたい、確かめたい気持ちを抑えて、もう少し全容がわかってきたころに連絡を取ってみることにします。そして、復興の道筋が見えた頃にみんなに会いに行って来ます。今は落ち着いて見守りながら、自分の使命を日々はたしてゆこうと思います。
年末に年忘れができて、今年は、自分の重要な転機を見つめなおして、そして、この地にやってきた時の気持ちを取り戻してしっかりと進んで行こうと思います。
今年も多くの皆さんの笑顔に会えることを楽しみにしています。