先っぽの話

これなんでしょう?
正解は、レコードを聴くときに使うカートリッジ。

レコードプレーヤーのあの棒の先っぽについているやつ。それを逆さにした写真ね。

世間では「針」と言われていますが、正確には針はこのカートリッジの先っぽ(下)に取り付けられています。
で、写真をよーく見ると、斜めに細い針金みたいのが延びていて、その先っぽにすごく小さな三角の物体が見えますね。
これが針。
大きさは1ミリどころかぜいぜい0.5mmくらい。
材料はダイヤモンドで、なんと驚くことに、この極小円錐ダイヤモンドは
おばさんが作っている!
メーカーの工場で熟練した女性たちがダイヤをカリカリとひとつひとつ削って作っているらしい。
すごい技術だ。

このげずった針を、これまたなんと針金(正確にはカンチレバー)の先に糊付けして完成。その糊付けもどうするんだろう。ノリが飛び出ちゃうことないのかな。
いやあ、日本の産業力万歳と言わざるを得ませんな。
こんなおばさんたちの思いの詰まった針でレコードを聴いてみませんか。当店では聴けますよ。
なんかすごいでかい超小宇宙に思いをはせてみましょうね。