おはようございます。雨がそぼ降る朝の河津です。
久しぶりに本の話題。
この1月半くらいの、自給自足のための漁業の集中修行にある程度めどが立ったので、そろそろ読書も再開しようと思います。ああ忙しかった。
お客様が貸してくれた本です。岡山の山の中の町でパン屋をやっている人の話。
田舎の商売とは何か。なぜ田舎でやるのか。そこで何が生まれていくのかといったことについて書かれています。
私が以前「都会」でやっていた時と、「田舎」でやっている今について考えていることが大体重なります。
知らず知らずのうちに資本主義のただただ回し続ける経済に乗っていた自分。いや、乗り切れなかったから田舎に「逃げてきた」自分。
ここまで、仕事も生活も、そして生き方も変わるとは正直思っていませんでした。田舎で「小商い」をやることで、仕事と生活が楽になじんでゆく感覚。言葉で伝えられないような「いい感じ」です。
以前のような無理やりな「差別化」を目指す必要もなく、自分の使命に忠実に、感覚と心を研ぎ澄ませて行くことで、個人個人の考え方や取り組みが結果的に「違い」となって表れてくる。こういったことが、正直許されなかった。論点がまったくすれ違って本当につらかった。自身も荒れていた。
「持っている人」も「持っていない人」もまとめて包み込んでくれる「本当の大きさ」を持っている土地に住むことができて本当に良かった。
心を静かにして日々過ごしてゆける今に感謝しています。
それではよい一日を。