おはようございます。穏やかな朝の河津です。
最近読んで「なあんだそうだったのか!」と納得した本があります。
物事には、横方向に知識(経験や技術も)を広げて行く「具体」と、縦方向に○○とはなにかと考えて行く(概念というもの)「抽象化」という二つの思考があって、その具体と抽象の間を行ったり来たりすることがより発展的に進むには必要だそうです。
私は幼少のころから教育虐待を受けて育ったせいもあったのか、子供の頃から物事の理由を考える、それころ人生とは何かなどといった小難しいことに悩んでいたりした大人からすると全くかわいげのない人間でした。でもこれを読んで、ようやくその真実に整理がつきました。
・好きな女の子としゃべっていても「人生理屈じゃない」と言われる。
・上司に理由を質問すると「言われたことをそのままやればいいんだ」と言われる。「なんでも一発で覚えろ」と言われる。
・友人に「これってよく見るとこうじゃないのか?」と聞いても「これはこうでしかないんだよ」と言われる。
これは実は具体派の人だったようです。具体の世界だけで生きている人は、それぞれの具体の関係性を考える俯瞰するような抽象の世界がわからない。あるいは否定する。しかし抽象化ができる人間は、当たり前ですけど具体(まあ目に見える作業レベルの話)もわかるそうです。
経験を積んでくると同じ出来事に違う見方が発生して、上の段階の判断ができてくるはずです。今までどうもその思考のおかげで「話が合わない」ということが頻発してきて私も疲れてきたようです。最近のネットやSNSやスマホといったものは、実は具体の知識を広げるにはまあ使えるようですが、抽象化力を下げて知的能力が扁平化するそうです。
しかし残念なことに、この思考ができる人はかなり限られているのが現実らしい。でも、学んで自分を変えて行くこともできるそうです。物事がとてもシンプルに見えるようになります。孤独だけれども楽しい、自身の心の宇宙の無限の広さに気づくことができると思います。良かったら読んでみてください。
本日もよろしくお願いいたします。