電車の顔

当店の壁面ギャラリーの写真が入れ替わりました。

ずっと前から大磯在住の写真家フリーライターの杉崎行恭さんに定期的に交換してもらっています。

今回は、ユニークな電車の顔。 この猫のような犬のような顔は強烈です。関西の近鉄宝山寺線のケーブルカーです。 ちょっと乗るのが恥ずかしい感じがします。

私の中で最も好きな鉄道車両の顔は、昔、上野~新潟を結んでいた特急「とき」の181系。 ボンネットの顔がなんともセクシーで、いつかは乗ってみたいと思っていましたが、そうこうしているうちになくなってしまいました。

対して、最も好きでない車両の顔は、小田急フリークの皆さんは怒るかもしれませんが、小田急ロマンスカーの初期型の2階建てになる前の車両の顔。 いや、この車両のすごさは知っているのだけれども、狭軌での(日本での標準的な線路幅)速度世界一なのも知っているけれどもやっぱり好きでない。

子供のころに小田急線百合ヶ丘に住んでいました。百合ヶ丘は準急までしか止まらない駅。その駅で、学校のチャイムと同じサウンドをならしてのんびり通過してゆくダンゴ虫のような列車がどうにも嫌だった。

だいたいその頃の小田急はとにかく遅くて遅くて。百合ヶ丘と読売ランド前の間なんて自転車くらいの速度しか出さなかった。

対して国鉄は湘南電車を始め、がんがんに飛ばしていた。

そういう思いがあって、「こののろまな小田急の中で、威張ってんじゃねえよ」となどと、幼稚園中退前の私は心の中で舌打ちをしていました。

昔から感じ悪かったんだな俺って。ああいやだいやだ。

ユースホステル

西伊豆松崎をうろうろしていたら、不意に19年前に失業して放浪していた時に泊まったユースホステルに行き当たった。

 古民家をそのまま宿にしてあるので、一人で泊まった時は、夜中のトイレなどは結構恐怖だった。

古いスタイルのユースで、7時か8時からリビングで集会があった。なんといってもユースは、若者が無理やり交流するための施設なので、知らない2人しか泊まっていなくても、相部屋にされるくらいだ。

で、その日は私一人しかいなかったので、当然、ペアレント(宿主)と1対1で集会をした。私の前のソファにどっかと座ったおじいちゃん。 特に話すこともなく、面接のような集会だった。

思えば変な旅を随分したものだ。

福井県の永平寺の門前のユースは一人で体育座りをしないと入れないくらい狭い風呂だった。

高山のお寺のユースは広い本堂で雑魚寝で寝る。なぜかユースに泊まると必ず関西弁のうるさい男がいるのはなぜだろう。広い本堂に一人で騒いでいる声が消灯後も響き渡っていて、寝苦しかった。

最近の若者諸君はユースホステルなど泊まるのだろうか。

昼下がり

鎌倉稲村ヶ崎の海岸線国道134号沿いに古い喫茶店がある。

 Taro‘s

タローズと読む。私を含めた湘南の海岸沿いのライダーにとっては、もう伝説になっている店だ。

私が通っていた20数年前の時点でかなり古く見えたので、30年くらい続いているのだろうな。

もうなくなってしまった稲村ヶ崎海水浴場前にあって、でかい窓から見える江の島の向こうに沈む夕陽は最高だ。

青二才のバイク乗りだった頃、稲村の脇にいつもバイクが停まっている喫茶店があった。例にもれず、やはり入りにくい雰囲気が山盛り。

大人への背伸びがしたかった私は、勇気を出してドアを開けた。

店主はチヨさんという美しい女性。チヨさん自身もバイクが好きで、店の中にDUCATI F3が置いてあった。

お客はバイクに乗った果てしなく怪しい男たちばかり。話が面白くて職業不詳で、メディアで“ちょい悪”などと言われるはるか昔に筋金入りの“リアルちょい悪”な男たちに囲まれて日々を過ごした。

「オチヨ!」などと呼び捨てにしながらも、結局私も含めてみんな美人のチヨさんが大好きだった。
大学の授業が空けばたむろし、雨が降っても通い、昼からビールを飲んで、意味もなく夕陽を見続けた。

そんな怪しい男たちとの日々は、チヨさんの事情で卒業間近に終わってしまった。違う店主になって、それ以来行っていない。
先日、私の留守中にハーレーに乗ったお客さんが来られた。帰りがけに挨拶だけしたのだが、走り出したら後ろに「Taro’s」の文字。妻に聞いたらあの店のハーレーチームの人とのこと。

20年たってまたつながった。 今の自分も同じことをやっている。今度行ってみるか。人生はかく楽しい。

ニュースレター2012.7号より

今日、このお客様がまたみえられました。直管のハーレー。 私は45歳になっても、バイクの音はでかければでかいほどいいと本気で思っている。

“優しい男”になんてなるものか。ははは。

ライブ突入

恐怖の写真です。

全部、楽器なんです。ウクレレとオカリナとやたらとたくさんいるカエルのぬいぐるみも、なんと楽器なんです。

ケロミンといいます。お風呂屋さんはケロリン。

ぬいぐるみの背中から手を入れて、口をパクパクして演奏します。口の開け具合で、音階を決めます。 .

これらの楽器に、私のギターを加えて「スーパーケロミンズ」という、年1回しか活動しない結成4年のバンドで、茅ヶ崎の障害者地域作業所「工房 朱」の新年音楽会に今度の火曜日に行ってきます。

出張カフェ&ライブです。スーパーケロミンズはこの時しか活動しません。練習は直前に1時間くらいしかしません。 といっても、スーパーケロミン使いのお客様と妻と私は、結構元々弾けるので、すぐにできてしまいます。

今回の曲目は、「ケロミンの怪しい曲」「あのすばらしい愛をもう一度」「北の国から大げさバージョン」、茅ヶ崎のスターテミヤンの「走れエボシ号」の4曲。

あのすばらしい愛をもう一度は、私のフィンガーピッキングと女子二人のコーラスです。 北の国からは、メインボーカルがオカリナ。ギターとウクレレとソプラノリコーダーにケロミンという超豪華布陣です。

ものすごく気合が入っているかと思うかもしれませんが、あまり入っていません。大した曲じゃないので。ははは。

珈琲紅茶にケーキのおもてなしと歌のおもてなしで、毎回とても盛り上がります。芸は身を助けますな。

青年諸君!

拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです

自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

アンジェラアキさんの「手紙」の歌詞の一部です。

今日、浜竹中学校の1年生諸君の前で、お話をしてきました。45分間。

いろいろな業種の人の話を聞いて、先の人生について考えてもらう企画だそうです。

私は3つのテーマを先に示して話をすすめました。

①店と仕事について

②なぜ、この仕事に就いたのか

③未来を担う君たちに伝えたいこと

③の話の中で、この一文を使わせてもらいました。ちょっと諸君には難しかったかな。 アンジェラさんのこの歌。不意にラジオから流れてくると、いつも胸に突き刺さります。もう必ず熱いものがこみあげてきて、車の運転に支障が出そうなほどです。

自分とは何で、どこに向かうべきなのか。

思えばかなり変わったガキだった私は、そのころから自分に対して、こんな問いかけばかりしていたような気がします。 いつも肩怒らせて、周りに怖がられて、人を傷つけて。

人付き合いコンプレックスだった私は、斜に構えてばかり。それは大学に行っても続きました。周りの人たちはやたらと仲良く見えて楽しそうで。なぜ自分も同じようにできないのだろう。

そんなことを考えていると頭がおかしくなりそうでした。まあ、生きているのが本当につらかったころです。

いざ社会に出るときにある決心をしました。いちどにたくさんの人と付き合うのはできそうないけれども、ひとりひとり丁寧にこなしてゆけばどうにかなるかもしれない。 そのやり方で2,3年やってだめだったら、もう俺は本当にだめだろう。

そう思って、北海道十勝の変わった会社に入りました。 入社してすぐ、能登半島の先っぽの公園現場に送られ、毎日現場の職人さんたちにひたすら怒られ続けました。怒られるのが仕事のように。

でも、皆さん、本当に鍛えてくれているのがわかっていたので、なんとかわからないながらも丁寧にこなしてゆきました。

1年半たって、能登を去る時には年の差のある友達が100人できました。本気で婿に来いと声をかけてくれた人もいました。 私が初めて認めてもらえたんだと(半人前だけど)思えた瞬間。

その友人たちとは20年近くたっても、今も付き合いがあります。 私の人生はここから始まったといっても過言ではありません。

自分とは何でどこに向かうべきなのか。

少し見えた気がします。たくさんの人や事も所詮一つ一つの積み重ねなんだ。そんな言葉にすると当たり前のことにようやく気付くことができました。

と、まあそんな話をしてきました。

頑張れ青年諸君!

で、頑張れ、俺。

新メニュー

今日はひどい天気で、やっぱり暇だったので、先日、師匠のところで見てきたことをヒントにして新メニューの開発をしました。まだ完成していないけど。

 上に載っているバラはクリームを絞って作ります。バラのつもりが菊に見えたりとまあいろいろです。

メニュー開発はかなり大変です。延々と同じものを作っては食べて飲んでなので、太ります。 おいしいものが飲めていいじゃないですか、なんていわれますが、おなかはざぶんざぶんでとっぷんとっぷんです。

でも商品の品質は自分の品質そのものなので手が抜けません。まあ、実際いろいろ思いついても、10のうち9.5位は消えてゆきます。

なので、メニュー表に載っている皆さんはあまりに厳しい関門をくぐり抜けたエリートばかりです。ぜひ可愛がってやってくださいね。

明日と明後日はお休みです。たまった仕事が山盛りです。わはは。

隠しているつもりは全くない隠れた人気商品

当店の隠れた(といっても隠している気は全くない)人気商品を紹介しますね。

カシューナッツ「ランカ」

このカシューナッツ、ソン所そこらのものとは全然違います。

伊勢原の情熱的な会社が、スリランカに自社所有している農園で作ったカシューナッツを使用しています。

さらにそれを油も塩も使わずに「深煎り」にしているので、驚きの香ばしさ。

まさに目からうろこの、ばあさん転べばガキは泣き叫ぶというくらいとにかくものすごい。

写真の通り、粒がでかくて本当にうまいでっせ! スリランカにこれを作るためだけに農園を所有してしまうというのだから、恐ろしい情熱です。

¥600。 値段も贅沢だけれども、中身はもっと贅沢。絶対に後悔させません。 ぜひ、いちどお試しくださいな。

超A級のB級スポット

3連休に、西伊豆松崎町の雲見温泉に連泊しました。松方弘樹似の男前の大将がおもてなししてくれる、とても男らしい宿に泊まりました。

その雲見で、お勧めのスポットを発見しました。

浅間神社です。

まあどこにでもある神社ですな。

さて登ってみましょう。

鳥居はなぜか横浜そごうの寄進でした。なぜだ。

最初の社について帰ろうとしたら、横のところにえらい上までの階段を発見しました。しかも途中からものすごく急になる。

上から見るとこんな感じ。

横はこんな感じ。

2番目の社に着いたら、こんな張り紙がありました。じいさんは「登頂」といっていますが

ちっちっちっ・・・

まだ上があるではないか!えれえガレ場だぞ。

これはマジで危ない。

そのガレ場を超えて、3番目の社に着きました。

するとまだ裏に道が。

あっ!展望台発見!もう、階段が急すぎて、横を向かないと登れません。

やばっつい階段を登りきると

ジャーーーーン!

ひゃー!これはすごい!

標高160メートルまで登りました。写真は南。

これは西。

北ね。

東は雲見の町が見下ろせます。

どうです?すごいでしょう。あなたに根性があったら登ってみたら。はっはっはっ。

戦い抜いた男の表情です。

満足げな女の安堵感です。

気合を入れて登ればきっと感動すること請け合いです。

営業開始です。

いよいよ今年の営業が始まりました。 今年もよろしくお願いします。

 今朝の箱根駅伝、わが日本大学は15位でした。明日も頑張って完走してほしいものです。

さて、本日は駅伝時間に店頭でコーヒー屋台をやりましたが、地獄の強風で屋台がぶっつぶれてしまうという恐ろしいことになってしまいました。

気を取り直して、明日も9:00頃からやりますので、よろしくお願い致します。

写真は、先日、これまた格安で手に入れた、TEACの超小型スピーカーです。同軸2ウェイという珍しいものです。 コーンの直径が12センチしかないので、低音はでませんが、ポピュラーやギターなどを気持ちよく聴かせてくれるのでお気に入りです。

なぜ上のペンギンがにらみを利かせているのでしょう?