大げさな話

とにかく大げさです。

湘南一大げさなカフェを自称する当店きっての大げさメニュー「湘南一大げさなホットココア」¥630。 本当にこの名前です。

珈琲屋ではありますが、このメニューが実は一番大変です。

ブランデーをたっぷり使って燃やすので、風向きによってはコチラに炎が向かってくるのまつ毛がパーマになってしまいます。 その瞬間はなぜかスローモーションに見えて、チリチリと音がして香ばしい匂いがします。

燃やす瞬間、1人前は80㎝、2人前は120㎝くらいの炎が出るので3人前以上は危なくて出来ません。

燃やしたブランデーにココアを投入してよく練り、さらにチョコレートを投入して徹底的に練ります。

それぞれのメニューには外してはいけない勘所があり、ココアはいかにしてのど越しを良くするかということが大事です。

仕事をする上で「こだわり」などというあいまいな言葉で品質をごまかしてはいけません。

商品づくりは科学です。

いつかブランデー1本全部を使って豪快にココアを作ってみたいものです。計算上16杯分になります。 ヘルメットでもかぶっておかないと危なくて作れそうにありません。

ただでさえ時間のかかるココアには伝説があり、3人前を頼まれると必ず直後に混み合います。 もうあきれちゃうくらいの大地獄になります。

覚悟ができた皆さんはココアを飲みに来ましょうね。

温故知新

「地球か・・・・何もかもみな懐かしい」

宇宙戦艦ヤマトの初代艦長沖田十三の、イスカンダル星から帰ってきた地球を目前にした辞世の言葉です。 この場面は、この言葉は何度見直しても涙腺全開です。妻に内緒でひっそりと泣きます。

気合の入った男たち(と女たちも)の雑誌「昭和40年男」の新刊を買ってきました。 今回は宇宙戦艦ヤマト、金八先生、ウルトラマン、中島みゆきなどから発せられる、俺たちが未来へ向かってゆくための強いメッセージの特集です。

かなりくるぜ!

その最初の編集長のメッセージをそのまま抜粋します。

沖田館長によるこの表紙を見た瞬間に、昭和ノスタルジー雑誌と思われたかもしれないが、目指しているのはそれとはまったく異なる。

タイトルロゴの下に謳っているように「明日への元気と夢を満載」がテーマであり、」我々に影響を及ぼした様々な出来事、物、カルチャーを振り返ることで、当時そこに感じていた喜びや高揚感を思い出し、またそれらの背景にあったエピソードや情熱を掘り起こすことで、今の自分たちの「よっしゃ、やったろう」という前向きなエネルギーに変えていくことを目標にしている、まさに温故知新だ。

残念ながら昨今の日本に僕らが生まれ育ったころの元気はない。あのような輝きを、もう長いこと取り戻せないままでいる。

だが、底力はまだまだある。その力を引き出せるのは社会のど真ん中にいる我々世代のはずだ。一人一人が、今こそ沖田艦長にならなければならない局面なのかもしれない。

彼のような地球とか宇宙規模の平和なんて大きな話じゃなくていい。自分を取り巻く環境を、ほんの少しでもいい方へと向けて頑張ろうじゃないか。どんな困難にだって決してあきらめることなく立ち向かっていくのは、僕らが幼少のころから自然と叩き込まれた精神である。

不況といわれて久しくなりましたが、開店10年目のこの2月は、今までにないくらいのお客様に来ていただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

どんなに苦しくても、悲しい出来事が起きても歯を食いしばって頑張ってきてよかった。 お客様や仲間をみんな同志だと思っています。

明日も気合を入れてお待ちしています。

節約節約!

LED電球です。

サニクリーンのレンタル。レンタル料がひと月¥90で2つ借りました。 これで経費を差っ引いても月¥500の節電になるらしい。

本当はスポットもすべて変えたかったのですが、どうしても光線の質がちかちかしてしまってダメでした。全部変えれば、月2000円以上の節約なったんだけれども。まあ、何もしないで年間6000円の節約ならいいか。

レンタルなので万一切れても無料で交換してくれます。結構オススメ。

そういえば年末に冷蔵庫が壊れて、新品に買い換えました。 幅1800ミリの14年くらい前のものだったので、えらい電気を食います。それを新型の1500ミリの物に変えたら、なんと、導入して半月だけなのに、前年より30%も電気代が安くなった!

これは驚きだ。

今月は丸ひと月の使用なので、どれくらい安くなるかとても楽しみです。 メーカーの努力ってすごいなあ。

コールスローサンド

サンドの新メニュー「まかない発!コールスローサンド」です。

 国産小麦のおいしい食パンをトーストして、山盛りの当店自慢のコールスローを載せてマスタードを振ってサンドします。

 旨いです! 

安易だとか言わないの!私が朝食に食べていたメニューなんだけれども、とてもうまいのでもう少しグレードアップしてデビューさせました。

野菜だけでも十分な食べごたえです。まあ、とにかく食べてみてくださいな。¥520

 

電車の顔

当店の壁面ギャラリーの写真が入れ替わりました。

ずっと前から大磯在住の写真家フリーライターの杉崎行恭さんに定期的に交換してもらっています。

今回は、ユニークな電車の顔。 この猫のような犬のような顔は強烈です。関西の近鉄宝山寺線のケーブルカーです。 ちょっと乗るのが恥ずかしい感じがします。

私の中で最も好きな鉄道車両の顔は、昔、上野~新潟を結んでいた特急「とき」の181系。 ボンネットの顔がなんともセクシーで、いつかは乗ってみたいと思っていましたが、そうこうしているうちになくなってしまいました。

対して、最も好きでない車両の顔は、小田急フリークの皆さんは怒るかもしれませんが、小田急ロマンスカーの初期型の2階建てになる前の車両の顔。 いや、この車両のすごさは知っているのだけれども、狭軌での(日本での標準的な線路幅)速度世界一なのも知っているけれどもやっぱり好きでない。

子供のころに小田急線百合ヶ丘に住んでいました。百合ヶ丘は準急までしか止まらない駅。その駅で、学校のチャイムと同じサウンドをならしてのんびり通過してゆくダンゴ虫のような列車がどうにも嫌だった。

だいたいその頃の小田急はとにかく遅くて遅くて。百合ヶ丘と読売ランド前の間なんて自転車くらいの速度しか出さなかった。

対して国鉄は湘南電車を始め、がんがんに飛ばしていた。

そういう思いがあって、「こののろまな小田急の中で、威張ってんじゃねえよ」となどと、幼稚園中退前の私は心の中で舌打ちをしていました。

昔から感じ悪かったんだな俺って。ああいやだいやだ。

ユースホステル

西伊豆松崎をうろうろしていたら、不意に19年前に失業して放浪していた時に泊まったユースホステルに行き当たった。

 古民家をそのまま宿にしてあるので、一人で泊まった時は、夜中のトイレなどは結構恐怖だった。

古いスタイルのユースで、7時か8時からリビングで集会があった。なんといってもユースは、若者が無理やり交流するための施設なので、知らない2人しか泊まっていなくても、相部屋にされるくらいだ。

で、その日は私一人しかいなかったので、当然、ペアレント(宿主)と1対1で集会をした。私の前のソファにどっかと座ったおじいちゃん。 特に話すこともなく、面接のような集会だった。

思えば変な旅を随分したものだ。

福井県の永平寺の門前のユースは一人で体育座りをしないと入れないくらい狭い風呂だった。

高山のお寺のユースは広い本堂で雑魚寝で寝る。なぜかユースに泊まると必ず関西弁のうるさい男がいるのはなぜだろう。広い本堂に一人で騒いでいる声が消灯後も響き渡っていて、寝苦しかった。

最近の若者諸君はユースホステルなど泊まるのだろうか。

昼下がり

鎌倉稲村ヶ崎の海岸線国道134号沿いに古い喫茶店がある。

 Taro‘s

タローズと読む。私を含めた湘南の海岸沿いのライダーにとっては、もう伝説になっている店だ。

私が通っていた20数年前の時点でかなり古く見えたので、30年くらい続いているのだろうな。

もうなくなってしまった稲村ヶ崎海水浴場前にあって、でかい窓から見える江の島の向こうに沈む夕陽は最高だ。

青二才のバイク乗りだった頃、稲村の脇にいつもバイクが停まっている喫茶店があった。例にもれず、やはり入りにくい雰囲気が山盛り。

大人への背伸びがしたかった私は、勇気を出してドアを開けた。

店主はチヨさんという美しい女性。チヨさん自身もバイクが好きで、店の中にDUCATI F3が置いてあった。

お客はバイクに乗った果てしなく怪しい男たちばかり。話が面白くて職業不詳で、メディアで“ちょい悪”などと言われるはるか昔に筋金入りの“リアルちょい悪”な男たちに囲まれて日々を過ごした。

「オチヨ!」などと呼び捨てにしながらも、結局私も含めてみんな美人のチヨさんが大好きだった。
大学の授業が空けばたむろし、雨が降っても通い、昼からビールを飲んで、意味もなく夕陽を見続けた。

そんな怪しい男たちとの日々は、チヨさんの事情で卒業間近に終わってしまった。違う店主になって、それ以来行っていない。
先日、私の留守中にハーレーに乗ったお客さんが来られた。帰りがけに挨拶だけしたのだが、走り出したら後ろに「Taro’s」の文字。妻に聞いたらあの店のハーレーチームの人とのこと。

20年たってまたつながった。 今の自分も同じことをやっている。今度行ってみるか。人生はかく楽しい。

ニュースレター2012.7号より

今日、このお客様がまたみえられました。直管のハーレー。 私は45歳になっても、バイクの音はでかければでかいほどいいと本気で思っている。

“優しい男”になんてなるものか。ははは。

ライブ突入

恐怖の写真です。

全部、楽器なんです。ウクレレとオカリナとやたらとたくさんいるカエルのぬいぐるみも、なんと楽器なんです。

ケロミンといいます。お風呂屋さんはケロリン。

ぬいぐるみの背中から手を入れて、口をパクパクして演奏します。口の開け具合で、音階を決めます。 .

これらの楽器に、私のギターを加えて「スーパーケロミンズ」という、年1回しか活動しない結成4年のバンドで、茅ヶ崎の障害者地域作業所「工房 朱」の新年音楽会に今度の火曜日に行ってきます。

出張カフェ&ライブです。スーパーケロミンズはこの時しか活動しません。練習は直前に1時間くらいしかしません。 といっても、スーパーケロミン使いのお客様と妻と私は、結構元々弾けるので、すぐにできてしまいます。

今回の曲目は、「ケロミンの怪しい曲」「あのすばらしい愛をもう一度」「北の国から大げさバージョン」、茅ヶ崎のスターテミヤンの「走れエボシ号」の4曲。

あのすばらしい愛をもう一度は、私のフィンガーピッキングと女子二人のコーラスです。 北の国からは、メインボーカルがオカリナ。ギターとウクレレとソプラノリコーダーにケロミンという超豪華布陣です。

ものすごく気合が入っているかと思うかもしれませんが、あまり入っていません。大した曲じゃないので。ははは。

珈琲紅茶にケーキのおもてなしと歌のおもてなしで、毎回とても盛り上がります。芸は身を助けますな。

青年諸君!

拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです

自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

アンジェラアキさんの「手紙」の歌詞の一部です。

今日、浜竹中学校の1年生諸君の前で、お話をしてきました。45分間。

いろいろな業種の人の話を聞いて、先の人生について考えてもらう企画だそうです。

私は3つのテーマを先に示して話をすすめました。

①店と仕事について

②なぜ、この仕事に就いたのか

③未来を担う君たちに伝えたいこと

③の話の中で、この一文を使わせてもらいました。ちょっと諸君には難しかったかな。 アンジェラさんのこの歌。不意にラジオから流れてくると、いつも胸に突き刺さります。もう必ず熱いものがこみあげてきて、車の運転に支障が出そうなほどです。

自分とは何で、どこに向かうべきなのか。

思えばかなり変わったガキだった私は、そのころから自分に対して、こんな問いかけばかりしていたような気がします。 いつも肩怒らせて、周りに怖がられて、人を傷つけて。

人付き合いコンプレックスだった私は、斜に構えてばかり。それは大学に行っても続きました。周りの人たちはやたらと仲良く見えて楽しそうで。なぜ自分も同じようにできないのだろう。

そんなことを考えていると頭がおかしくなりそうでした。まあ、生きているのが本当につらかったころです。

いざ社会に出るときにある決心をしました。いちどにたくさんの人と付き合うのはできそうないけれども、ひとりひとり丁寧にこなしてゆけばどうにかなるかもしれない。 そのやり方で2,3年やってだめだったら、もう俺は本当にだめだろう。

そう思って、北海道十勝の変わった会社に入りました。 入社してすぐ、能登半島の先っぽの公園現場に送られ、毎日現場の職人さんたちにひたすら怒られ続けました。怒られるのが仕事のように。

でも、皆さん、本当に鍛えてくれているのがわかっていたので、なんとかわからないながらも丁寧にこなしてゆきました。

1年半たって、能登を去る時には年の差のある友達が100人できました。本気で婿に来いと声をかけてくれた人もいました。 私が初めて認めてもらえたんだと(半人前だけど)思えた瞬間。

その友人たちとは20年近くたっても、今も付き合いがあります。 私の人生はここから始まったといっても過言ではありません。

自分とは何でどこに向かうべきなのか。

少し見えた気がします。たくさんの人や事も所詮一つ一つの積み重ねなんだ。そんな言葉にすると当たり前のことにようやく気付くことができました。

と、まあそんな話をしてきました。

頑張れ青年諸君!

で、頑張れ、俺。